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なんの穴かはナイショ

ぷつぷつと浮かんでは消えてゆく儚い泡を舌で感じながら、グラスを置いた。赤い口紅のかすかに残るシャンパングラスの下の、濃淡の木の色を組み合わせた小さなサイドテーブル。そしてその下の、もっと小さなおまえ。

「一緒にシャンパンを飲みましょう」
それはわたし達の秘密の合い言葉だ。

テーブルに置かれた小皿からナッツをつまんでガリガリと噛み砕く。わたしのハイヒールの底からその振動を感じているのか、おまえも小さく震えたような気がした。

わたしはシャンパンとナッツと小さな悦びを、今夜のお供にする。
おまえのお供はわたしが差し出すシャンパンと・・・





最近、聖水と黄金を「シャンパンとトリュフ」と言い換えるのがマイブームです。


[ 2015-02-06 (Fri) 16:32 ]  
   Category:ふつうのはなし