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なんの穴かはナイショ

こじんまりとした和食の店のカウンターで隣り合って食事をして、そのあとは薄暗い静かなバーでお酒を飲んで…どちらもキミの行きつけだったわね。

嫌な男。

はじめてのデートで自分の行きつけの店に連れて行く男、そしてその店主に「いまこの子を口説いているんだよね」なんてさらりと言ってのけるような男…そんな年上の男を私は何人も知っている。誰もが自信に満ちていて、遊び慣れていて、これまで女に不自由もしてこなかったのだろう。

嫌な男。

趣味の良い部屋の革張りのソファに腰掛けながら、私はそんなことを考える。こうやって、何人もの女をここに連れ込んだのね。「この映画観たことない?じゃあ観ようか」スマートに照明を落とすそのテクニック、一体いままでに何度使ったの?


…さて、どうしてやろうか。


画面の光を受けて白く瞬くキミの顔に、そっと顔を近付ける。受け入れようとするキミの顔を不意に掴むと、耳元で囁いた。ねえ、ゲームしようか。

キミの頬を掴んだまま、立ち上がる。そのまま片手でスカートをたくし上げると、ゆっくりとパンストを降ろしていく。いいわね、その呆気にとられた顔。でも、拒絶する暇なんて与えない。片脚ずつ引き抜いたそのストッキングを手に、抱き付くような体勢でキミの腕を後ろに回して拘束した。さようなら、ピエールマントゥー。私のお遊びのために犠牲になってね。
[ 2018-04-03 (Tue) 20:00 ]   Comment(0)
   Category:七こすり半劇場

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あれは、重く湿った空気がまとわりつく気温の下がらない夏の夜だった。

退屈なデートの帰りだったかしら?それともなにか腹の立つことでもあった?・・・もう忘れちゃった。とにかく腐った気持ちで通りすがりにたまたま押したそのバーのドアの重さと、開けた瞬間に肌を撫でた冷たく乾いた空気の心地良さは覚えている。

「今日は何曜日だったかな?」

隣に座るキミにそう声をかけられたのは、私の2杯目のグラスが空になる頃だった。「えーっと、木曜・・・あ、いま金曜日になったところです」真面目に答える私に被せるようにキミは真面目な顔をしてこう言った。金曜日のうちに、また会える?

口を開いて二言目に誘ってくる早急さやそんな気障な言い回しを気に入ったわけでは決してないけれど、思わず笑ってしまった私の負けだと思った。そうして私に一杯のお酒をご馳走してすぐに、キミは帰っていった。それから約22時間後、私はキミに2杯目のお酒をご馳走になった。

そうしてその数時間後、まさか私の足の下敷きになって射精してしまうなんて、キミは想像もしていなかったでしょう?


(つづく)




[ 2018-03-13 (Tue) 00:12 ]  
   Category:七こすり半劇場

浮かれたミニドレスにハイヒール、リップと煙草と少しのお金くらいしか入らない小さなクラッチバッグだけを御伴にわたしは夜の街を泳ぐ。

適当に賑わっている適当なバーに入って、まずはウォッカソーダを1杯。今日は飲みすぎないようにしないと。声をかけてくる適当な男たちを適当にあしらいながら、わたしは部屋に残してきた「アレ」のことを考える。どうなっているかしら、アレ。お腹を空かせているかな?心細くて泣いているかな?それともわたしがいなくなってホッとしているかな?

昨夜せっかく食事に行ったのに、おまえはわたしがお肉を口に運ぶのを不安そうに眺めるだけだったわね。いいの?ちゃんと食べないと保たないよ?そう促したのにおまえは小さな声で「ちょっと…今は食欲ありません」って俯いていたっけ。あれから何時間が経った?さすがにお腹がへったでしょう。いいわ、帰ったらとっておきの食事を用意してあげるから。

そんなことを考えているうちに、何杯目かのお酒がわたしをトイレに誘う。さあ、アレの待つ部屋に帰らないと。昨夜のディナーを終えて部屋に戻ってからは、おまえが口に出来るのはわたしの体から出たものだけ。そして、わたしが使えるトイレはおまえだけ。暗い部屋に繋がれたおまえは今何を思ってる?わたしの帰りを待っている?それともわたしが帰ってこないように祈ってる?どのみちおまえには選ぶ権利なんて無いの、全ては、わたしの体が決めることなんだから。




…そんなプレイがしたいです。というか、やります。うふふ




[ 2016-02-09 (Tue) 16:41 ]  
   Category:七こすり半劇場

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山椒魚は喜んだ。そのバスタブの中に居さえすれば、何もせずとも山椒魚の大好きなおいしい汁が降ってくるのである。

ちょろちょろと絶え間なく降り注ぐその甘い汁を啜り、肌に擦り込み、においを嗅ぎ・・・その快楽に惚けて、ただ自分のしっぽをシコシコ擦るだけの怠惰な日々。そんなある日、山椒魚は自分がそこから出られなくなってしまったことに気が付きました。

何故だ?そうかこの汁を飲み過ぎて肥ってしまったのか、それとも常に刺激を与えていたしっぽ以外の部分が萎えてしまったのかもしれない、気付けば目も耳も前みたいにうまく機能していない気がする・・・廻らない頭でぐるぐると考えを巡らせます。


「あははは、かわいそうに!」

突然の、誰かの笑い声。みっちりと身体が嵌まり込んでしまったバスタブの底から見上げると、真っ黒でヌメヌメと光った蛙がこちらを見下ろしています。

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(カエル参考画像)

「おまえ、そんなにその汁が好きかい?」

うまく聞こえない耳にもわんわんと響く、魅惑的なその声。思わず山椒魚は、コクリと頷きます。それは、そうだ。この汁に夢中になり過ぎて、自分が動けないことにすら気が付かなかったのだから。まだ甘い汁でじっとりと濡れているしっぽを擦りながら、はっきりと見えない眼で山椒魚は蛙を見つめます。蛙はニヤリとわらいました。

「そう・・・だったら、もっといっぱいあげようねえ!」

そう言い終わるや否や、蛙は機敏な動きで山椒魚の上に跨ります。そしてだらしなく半開きになった山椒魚の口めがけて大量の汁を注ぎ込みはじめました。「ほら、これが好きなんだろう?一滴も無駄にするんじゃないよ!」そう言う蛙の眼はギラギラと凶悪に輝いています。

満足に息が出来ないせいか、それとも大好物の汁に溺れる恍惚か。山椒魚の頭は朦朧とし始めました。大好物のその、熱く香しい汁を全身に浴びて、山椒魚はぜんぶ、濡れてしまった。濡れるほどに、何故自分がここにいるのか、苦しいのか苦しくないのか、なぜこんなにこの汁が好きなのか、一体自分は何者なのか・・・そういうことがどうでもよくなってしまいました。


「どうだ苦しいだろう?もう止めて欲しいかい?」

蛙がそう尋ねる頃には、山椒魚は山椒魚でなくなってしまいました。全身をぐっしょり濡らし、ただ蛙を見上げ、大好きな汁をねだるだけの悲しい生き物。そして、山椒魚は蛙を惚けた眼で見つめ言います、もう自由なんて欲しくないのだ、と。





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井伏 鱒二

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・・・井伏センセイ、ごめんなさい。


[ 2013-06-12 (Wed) 04:01 ]  
   Category:七こすり半劇場

まわりに人気がないのを確認して、わたしは左手でスカートをたくし上げました。

普段はノーパン、もしくは薄くて小さなシルクシフォンのTバックを着けているわたしですが、今日はピッチリと肌に沿うビキニショーツを穿いています。その下着の中に、わたしは右手に握ったTくんを押し込みました。

フィリップリムのミニスカートの下の、エレスのショーツの下・・・素敵な男の子だったTくんは、いまはわたしの最もプライベートな部分に仕舞われてしまいました。

息が苦しいのかしら?それとも、生理の終わりかけの匂いが刺激的過ぎたのかしら?ぴったりと肌に吸い付くショーツの中で、Tくんが必死にもがいているのを感じます。そうやって逃げ出そうともがけばもがくほど、唾液で湿った彼の全身がわたしのあそこを刺激します。その刺激をわたしが感じれば感じるほど、溢れ出す分泌液がショーツを重く湿らせ、彼の呼吸を困難にするでしょう。

これがわたしの考えた、最低で最高のおしおき・・・抗うほどに自分の首を絞めることになる、蟻地獄のような監禁。これから彼は、わたしの肉体的な快感と精神的な満足のためだけに生かされるのです。





「ねえ、Tくん知らない?」

さっきまで彼がいたはずの病棟の中、わたしは白衣を身にまとったA美に話しかけます(そう、彼女もTくんと同じ病院で働いているのです)。

「どうしても来てくれって呼び出されたのに・・・まあ、いいわ、どうせあまり会いたくなかったし」

「え、どうしたの?あんなに仲良かったのに~」

心配そうな顔で、A美が言いました。本当は嬉しいくせに。ふふ、あんたの好きだったTくん・・・格好良くて優しくて逞しかった彼は、もう一生ここには来ないのよ。A美の耳元に顔を寄せ、小さな声で囁きます。

「ここだけの話だけど、彼、超変態だったの!顔を踏んでくれとか罵ってくれとか、おしっこ飲ませてくれなんてキモチワルイこと言うし、しかも超くっさい短小包茎!!今日もね、どうしても職場で殴られたいなんて言うのよ?やってくれないと別れないって言うから仕方なく来たんだけど・・・いなくて良かったわ~」

あはは、とんでもない濡れ衣!!!

こんな姿に成り下がっても男のプライドは残っているのでしょうか、Tくんが下着の中で一層激しく暴れます。馬鹿ね、そうやって暴れたって、誰にも気付いてはもらえないのに。それどころか、彼の白衣のゴワゴワした肌触りや濡れた髪の刺激が、もっともっとわたしを気持ち良くさせるのに。

あまりのことに絶句してしまったA美を残して、わたしは病院を後にしました。・・・粘膜に彼を感じながら。







あれから数ヶ月が経ちました。

Tくんの失踪は一時は頻繁にニュースにも取り上げられていましたが、なんの進展も無いまま月日が経ち、いまや彼に対する世間の関心は失われてしまったようです。おしゃべりなA美が言いふらしたのでしょう、友達の間では「Tくんは超変態らしい、きっとアブないオナニーでもし過ぎてどこかで野垂れ死んでるんじゃない?」なんて噂されています。

「うん、うん・・・じゃあ一時間後に」

急な飲み会のお誘い。M子ちゃんは飲み会だと言っているけれど、どうやら急遽人数が足りなくなった合コンのようです。少し面倒ですが、友達の頼みとあっては断るわけにもいきません。

電話を切ると、キッチンに向かいます。大きなグラスにサーバーの水を注ぎゴクゴクと飲み干すと、穿いている白いショーツの中から粘液まみれのTくんをつまみ出し、空いたグラスの中に放り込みました。

「そろそろ洗わないとね」

勢い良く注いだ水でグラスの中をすすぎ、軽く水を切ったグラスとTくんをカウンターの上に置きます。さっきまで延々と奉仕させ続けたせいか、Tくんはぐったりとしているようです。以前の逞しさなど見る影もなくやつれたTくんの貧相な裸(汚れてしまった服はとっくに脱がせてあります)が少しかわいそうになって、わたしは冷蔵庫からほうれん草の葉を一枚とキューブ状の小さなチーズを出してあげました。


チーズにがっつくTくんにグラスを被せて、わたしはバスルームに向かいます。

さあ、出掛けるまで時間がないわね。軽くシャワーを浴びて、髪をセットしてお化粧して・・・この間買ったミュウミュウのブラウス着ようかな?それともいちばんお気に入りのヌードカラーのワンピースの方がいいかしら。それにルブタンのメリージェーンを履いて・・・

行く気がなかったとはいえ、せっかくの合コンです。ばっちりおめかしして出掛けたい、そして、どうせだったらいい男を引っ掛けたい。

もちろん、下着の中にはTくんを忍ばせて行きます。そして下着の中で、ずうっと奉仕させるつもり。そうやって溢れる刺激的なわたしの香りは、きっとどんなフェロモン香水より効くに違いないでしょうから・・・。





(おわり)


[ 2011-03-10 (Thu) 17:27 ]  
   Category:七こすり半劇場