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なんの穴かはナイショ
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浮かれたミニドレスにハイヒール、リップと煙草と少しのお金くらいしか入らない小さなクラッチバッグだけを御伴にわたしは夜の街を泳ぐ。

適当に賑わっている適当なバーに入って、まずはウォッカソーダを1杯。今日は飲みすぎないようにしないと。声をかけてくる適当な男たちを適当にあしらいながら、わたしは部屋に残してきた「アレ」のことを考える。どうなっているかしら、アレ。お腹を空かせているかな?心細くて泣いているかな?それともわたしがいなくなってホッとしているかな?

昨夜せっかく食事に行ったのに、おまえはわたしがお肉を口に運ぶのを不安そうに眺めるだけだったわね。いいの?ちゃんと食べないと保たないよ?そう促したのにおまえは小さな声で「ちょっと…今は食欲ありません」って俯いていたっけ。あれから何時間が経った?さすがにお腹がへったでしょう。いいわ、帰ったらとっておきの食事を用意してあげるから。

そんなことを考えているうちに、何杯目かのお酒がわたしをトイレに誘う。さあ、アレの待つ部屋に帰らないと。昨夜のディナーを終えて部屋に戻ってからは、おまえが口に出来るのはわたしの体から出たものだけ。そして、わたしが使えるトイレはおまえだけ。暗い部屋に繋がれたおまえは今何を思ってる?わたしの帰りを待っている?それともわたしが帰ってこないように祈ってる?どのみちおまえには選ぶ権利なんて無いの、全ては、わたしの体が決めることなんだから。




…そんなプレイがしたいです。というか、やります。うふふ




[ 2016-02-09 (Tue) 16:41 ]  
   Category:七こすり半劇場

sansyouo.jpg


山椒魚は喜んだ。そのバスタブの中に居さえすれば、何もせずとも山椒魚の大好きなおいしい汁が降ってくるのである。

ちょろちょろと絶え間なく降り注ぐその甘い汁を啜り、肌に擦り込み、においを嗅ぎ・・・その快楽に惚けて、ただ自分のしっぽをシコシコ擦るだけの怠惰な日々。そんなある日、山椒魚は自分がそこから出られなくなってしまったことに気が付きました。

何故だ?そうかこの汁を飲み過ぎて肥ってしまったのか、それとも常に刺激を与えていたしっぽ以外の部分が萎えてしまったのかもしれない、気付けば目も耳も前みたいにうまく機能していない気がする・・・廻らない頭でぐるぐると考えを巡らせます。


「あははは、かわいそうに!」

突然の、誰かの笑い声。みっちりと身体が嵌まり込んでしまったバスタブの底から見上げると、真っ黒でヌメヌメと光った蛙がこちらを見下ろしています。

kaeru.jpg
(カエル参考画像)

「おまえ、そんなにその汁が好きかい?」

うまく聞こえない耳にもわんわんと響く、魅惑的なその声。思わず山椒魚は、コクリと頷きます。それは、そうだ。この汁に夢中になり過ぎて、自分が動けないことにすら気が付かなかったのだから。まだ甘い汁でじっとりと濡れているしっぽを擦りながら、はっきりと見えない眼で山椒魚は蛙を見つめます。蛙はニヤリとわらいました。

「そう・・・だったら、もっといっぱいあげようねえ!」

そう言い終わるや否や、蛙は機敏な動きで山椒魚の上に跨ります。そしてだらしなく半開きになった山椒魚の口めがけて大量の汁を注ぎ込みはじめました。「ほら、これが好きなんだろう?一滴も無駄にするんじゃないよ!」そう言う蛙の眼はギラギラと凶悪に輝いています。

満足に息が出来ないせいか、それとも大好物の汁に溺れる恍惚か。山椒魚の頭は朦朧とし始めました。大好物のその、熱く香しい汁を全身に浴びて、山椒魚はぜんぶ、濡れてしまった。濡れるほどに、何故自分がここにいるのか、苦しいのか苦しくないのか、なぜこんなにこの汁が好きなのか、一体自分は何者なのか・・・そういうことがどうでもよくなってしまいました。


「どうだ苦しいだろう?もう止めて欲しいかい?」

蛙がそう尋ねる頃には、山椒魚は山椒魚でなくなってしまいました。全身をぐっしょり濡らし、ただ蛙を見上げ、大好きな汁をねだるだけの悲しい生き物。そして、山椒魚は蛙を惚けた眼で見つめ言います、もう自由なんて欲しくないのだ、と。





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・・・井伏センセイ、ごめんなさい。


[ 2013-06-12 (Wed) 04:01 ]  
   Category:七こすり半劇場

まわりに人気がないのを確認して、わたしは左手でスカートをたくし上げました。

普段はノーパン、もしくは薄くて小さなシルクシフォンのTバックを着けているわたしですが、今日はピッチリと肌に沿うビキニショーツを穿いています。その下着の中に、わたしは右手に握ったTくんを押し込みました。

フィリップリムのミニスカートの下の、エレスのショーツの下・・・素敵な男の子だったTくんは、いまはわたしの最もプライベートな部分に仕舞われてしまいました。

息が苦しいのかしら?それとも、生理の終わりかけの匂いが刺激的過ぎたのかしら?ぴったりと肌に吸い付くショーツの中で、Tくんが必死にもがいているのを感じます。そうやって逃げ出そうともがけばもがくほど、唾液で湿った彼の全身がわたしのあそこを刺激します。その刺激をわたしが感じれば感じるほど、溢れ出す分泌液がショーツを重く湿らせ、彼の呼吸を困難にするでしょう。

これがわたしの考えた、最低で最高のおしおき・・・抗うほどに自分の首を絞めることになる、蟻地獄のような監禁。これから彼は、わたしの肉体的な快感と精神的な満足のためだけに生かされるのです。





「ねえ、Tくん知らない?」

さっきまで彼がいたはずの病棟の中、わたしは白衣を身にまとったA美に話しかけます(そう、彼女もTくんと同じ病院で働いているのです)。

「どうしても来てくれって呼び出されたのに・・・まあ、いいわ、どうせあまり会いたくなかったし」

「え、どうしたの?あんなに仲良かったのに~」

心配そうな顔で、A美が言いました。本当は嬉しいくせに。ふふ、あんたの好きだったTくん・・・格好良くて優しくて逞しかった彼は、もう一生ここには来ないのよ。A美の耳元に顔を寄せ、小さな声で囁きます。

「ここだけの話だけど、彼、超変態だったの!顔を踏んでくれとか罵ってくれとか、おしっこ飲ませてくれなんてキモチワルイこと言うし、しかも超くっさい短小包茎!!今日もね、どうしても職場で殴られたいなんて言うのよ?やってくれないと別れないって言うから仕方なく来たんだけど・・・いなくて良かったわ~」

あはは、とんでもない濡れ衣!!!

こんな姿に成り下がっても男のプライドは残っているのでしょうか、Tくんが下着の中で一層激しく暴れます。馬鹿ね、そうやって暴れたって、誰にも気付いてはもらえないのに。それどころか、彼の白衣のゴワゴワした肌触りや濡れた髪の刺激が、もっともっとわたしを気持ち良くさせるのに。

あまりのことに絶句してしまったA美を残して、わたしは病院を後にしました。・・・粘膜に彼を感じながら。







あれから数ヶ月が経ちました。

Tくんの失踪は一時は頻繁にニュースにも取り上げられていましたが、なんの進展も無いまま月日が経ち、いまや彼に対する世間の関心は失われてしまったようです。おしゃべりなA美が言いふらしたのでしょう、友達の間では「Tくんは超変態らしい、きっとアブないオナニーでもし過ぎてどこかで野垂れ死んでるんじゃない?」なんて噂されています。

「うん、うん・・・じゃあ一時間後に」

急な飲み会のお誘い。M子ちゃんは飲み会だと言っているけれど、どうやら急遽人数が足りなくなった合コンのようです。少し面倒ですが、友達の頼みとあっては断るわけにもいきません。

電話を切ると、キッチンに向かいます。大きなグラスにサーバーの水を注ぎゴクゴクと飲み干すと、穿いている白いショーツの中から粘液まみれのTくんをつまみ出し、空いたグラスの中に放り込みました。

「そろそろ洗わないとね」

勢い良く注いだ水でグラスの中をすすぎ、軽く水を切ったグラスとTくんをカウンターの上に置きます。さっきまで延々と奉仕させ続けたせいか、Tくんはぐったりとしているようです。以前の逞しさなど見る影もなくやつれたTくんの貧相な裸(汚れてしまった服はとっくに脱がせてあります)が少しかわいそうになって、わたしは冷蔵庫からほうれん草の葉を一枚とキューブ状の小さなチーズを出してあげました。


チーズにがっつくTくんにグラスを被せて、わたしはバスルームに向かいます。

さあ、出掛けるまで時間がないわね。軽くシャワーを浴びて、髪をセットしてお化粧して・・・この間買ったミュウミュウのブラウス着ようかな?それともいちばんお気に入りのヌードカラーのワンピースの方がいいかしら。それにルブタンのメリージェーンを履いて・・・

行く気がなかったとはいえ、せっかくの合コンです。ばっちりおめかしして出掛けたい、そして、どうせだったらいい男を引っ掛けたい。

もちろん、下着の中にはTくんを忍ばせて行きます。そして下着の中で、ずうっと奉仕させるつもり。そうやって溢れる刺激的なわたしの香りは、きっとどんなフェロモン香水より効くに違いないでしょうから・・・。





(おわり)


[ 2011-03-10 (Thu) 17:27 ]  
   Category:七こすり半劇場

シャワーを浴びて身支度をし、とある病院にやってきました。つい最近までデートを繰り返していたTくん(仮名)の勤めている病院です。

タクシーの中からメールしたところもうすぐ手が空くとのことで、お茶でもしようということになりました。


中庭のベンチで待っていると間もなく、向こうの建物からTくんが出て来るのが見えました。端正な顔立ちに学生時代の水球で鍛えられた逞しい体躯。遠目から見ても男前な彼を眺めながら、わたしは先週のデートのことを思い出しました・・・・


*************


「あのさ、ちょっと聞いてもいいかな?」

代官山のかわいらしいフレンチ・ビストロで、おいしいお料理とワインでほろ酔いになったころにTくんが言いました。

「君がその・・・変な格好をして変なところに行っているっていう・・・噂を聞いたんだ」

「・・・え?」

「先週の土曜日、A美ちゃんが赤坂で君を見たっていうんだよね・・・その・・・女王様みたいな格好をして、首輪を着けられた男を引っ張ってクラブから出てきたって・・・」

「!!!!」

確かに、先週の土曜日はナイトメアに遊びに行っていました。お酒も入って随分とテンションの上がったわたしは、犬みたいに首輪に繋いだ送り奴隷を駐車場まで引っ張って帰ったんだっけ。ああ、まさかあの時A美に見られていたなんて・・・そういえばA美もTくんのこと狙っていたからな・・・それにしてもやり方が汚いなあのビッチ!

「そんなの信じられないけど・・・この前君の家に遊びに行った時も、変なものがいっぱいあったから・・・」

そういえば以前Tくんがわたしの家に来た時、フェティッシュな写真集や画集、肌に垂らしても熱くないソイワックスのキャンドル、柔らかな羊の革で出来たアイマスク・・・そういう少しSMの匂いのするものを見せたのでした。もちろんクロゼットの中にはもっと凶悪な鞭やコスチュームや大人のオモチャも隠されていましたが、敢えて少しかわいらしいものをチョイスして見せたのです。そんな他愛のないものですら、変態の世界とはなんら関わりなく生きてきた彼には充分に刺激的だったようでした。


なぜ、そんなものを見せたのか。

正直に申し上げると、わたしはTくんを「マゾ彼氏」にしてやろうと目論んでいたのです。ストレートの彼とは普通のお付き合いからスタートして、徐々に調教していって・・・そして、いつの日か、あのプリプリの彼のお尻にケインで醜い傷を付けてやりたい!あのハンサムな顔が恐怖で引き攣るのを見てみたい!・・・その企みの第一段階として、わたしは彼に変態世界のごく小さなピースを示したのです。まさか、それが裏目に出るなんて。

「ごめん!俺、変態とかそういうのって全然分からないから・・・残念だけど、君とは付き合えない。これからは友達として付き合っていこう・・・」


そうして、わたしはTくんと真剣な(そしてドロドロの欲望に満ちた)お付き合いをする間もなく振られてしまったのでした。



*************



「ごめん、待った?」

人の良さそうな笑顔を浮かべて、Tくんが微笑みました。・・・しかし、気のせいでしょうか?笑顔の中に若干の気まずさが見て取れます。先週、代官山から家に送ってもらった車中でも少し気まずそうでしたし、会うのはそれ以来ですから仕方がないことかも知れません。

上等な男前の彼。でも、手に入らない男がハンサムだったところで、わたしは嬉しくも何ともありません。真っ白で綺麗な歯、よく通る澄んだ声、窮屈そうな白衣の下の趣味のいいシャツ・・・そういったもののひとつひとつが憎たらしくて、気に入らない。Tくんが生きていても、わたしには何の得もない。

私たちは近くのカフェに向かって歩き出しました。中庭の木々の間を抜けて・・・ちょうど建物からも歩道からも見えない死角の部分で、わたしはTくんに例のライトを向けたのです。     



シュルルルルルルルル~



やった!わたしを振った憎い男・・・逞しかった彼も、今は身長5~6センチといったところでしょうか。わたしのハイヒールの足元で慌てふためく彼をつまみあげると、掌に乗せてまじまじと観察します。

いつも落ち着いていて男らしかった彼・・・いまはわたしの掌のうえで顔面蒼白で取り乱し、聞こえないほどの小さな声で懸命に何かを訴えています。うふふ、いい気味。わたしは口の中いっぱいに唾を溜めると、それをTくんめがけて垂らしました。溺れないように必死に逃れようとしますが、粘り気のある唾からはそう簡単に逃げられっこありません。

必死にもがく彼が顔を出すたびに、わたしは唾を浴びせかけます。何度も、何度も。唾の海から顔を覗かせるたびに、彼は怒っているような懇願するような眼でわたしを見つめます。


「ふふ、ごめんね~。残念だけど、わたし変態だから」

言いたかった台詞を言ってやりました。とたんにTくんの顔がこわばるのが見て取れます。それはそうよね、変態だから付き合えないと振った女の子が、わたしは変態だからと開き直ってニヤニヤ・・・しかも自分は虫けらみたいな姿でそれを目の当たりにしているのですから!


わたしが見たかった、Tくんの絶望に満ちた顔・・・しかし、こんな程度じゃわたしの腹の虫が治まりません。わたしが考えついた、最低で最高のお仕置き方法で彼を懲らしめてやらなくては。




(続く)








[ 2011-03-04 (Fri) 18:04 ]  
   Category:七こすり半劇場

ある休日の朝、わたしがまだベッドの中でまどろんでいるときに、その出来事は起きました。

小さなランプや読みかけの本が置いてあるベッドサイドテーブル(アンティークショップで買った、白い猫足の超かわいいやつ!)がひとりでにガタガタと揺れだしたのです!・・・地震?いや、揺れているのはこれだけだからポルターガイスト!?突然の出来事になすすべもなく怯えていると その小さな引き出しから大量の煙と火花が噴き出し、そしてメリメリと木の割れる音をさせながら引き出しが開き・・・


ボンッ!!!


中からドギツイ水色と白の全身タイツ姿で、赤い首輪を巻いたタヌキ?みたいな化け物が現れたのです!


「こんにちは~、ぼく『ド〇えもん』です~」


dora.jpg
(イメージ画像です)


その間抜け面を見ているうちに、段々腹が立ってきました。

わたしの休日のリラックスタイムを妨害し、お気に入りのベッドサイドテーブルを破壊し、そしてこのわたしを怖がらせるなんて・・・!!!

わたしはひらりとベッドから飛び降りると、履いていた「寝ながらメディキュット」でその化け物を縛り上げました(手近なところにロープがなかったのです)。





「・・・で、おまえは何者なの?」

小一時間たっぷりと痛めつけ、少し気が済んだところでわたしは尋ねました。

みみず腫れやら青あざやらをたっぷりとこしらえ、異様に短い足でずんぐりと正座したソレは、涙を流しながらポツリポツリと話し始めました。自分は未来から来たこと、未来の道具でとある駄目小学生を助けに来たこと(その小学生は、聞けば聞くほどマゾの素質があるように思えました)、それがなぜか間違えて我が家にたどり着いてしまったこと・・・

「未来の道具?」

聞けば未来の世界には、たくさんの面白い道具があるそうです。SMにおいてもお道具フェチのわたしが、興味をそそられないはずがありません。言われたとおりにソイツのポケットの中を探ると、ピンクのダサいドアやら、竹とんぼのようなものやら、ポケットのスペアやら、こんにゃくやら、お世辞にも未来っぽいとは言い難いガラクタが山ほど出てきました。


その中でひとつ、わたしの目に留まったものがありました。

ポップな見た目のバイブのような、懐中電灯のような・・・単三電池2本で動くらしいソレは、なんだかSMに使えそうな感じがします。

「これは何?」

青い顔を更に青くして口を閉ざすドマゾえもん(だっけ?)に乗馬鞭を何発かお見舞いすると、ヤツは早々に口を割りました。「それは・・・いろんなものを小さくできるライトなんですが・・・そんなものをあなたのようなモラルのなさそうなひとが使うな・て危険・・・やめろ・・・」


シュルルルルルル~


うわあ、本当だ!変態の分際でなんだか説教じみたことを言い出したそいつにライトを当ててみたところ、ペットボトルくらいに小さくなりました。何度か試してみたところ、照射時間によって大きさを調整することが出来るようです。

何度もライトを試されて、すっかり米粒くらいになったくせに騒がしいなんとかえもんは放っておいて、わたしは出掛けることにしました。(きっと留守中に、うちの犬に叩き殺されてしまうでしょうね。天罰です。)



このライトがあれば、憎いあいつをおもしろい方法で懲らしめてやることができるわね!




(続く)




[ 2011-03-03 (Thu) 15:52 ]  
   Category:七こすり半劇場
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